2025/07/09

Taiwan Today

外交

中華民国(台湾)の幸せを、手を取り合って実現しよう

2012/01/16
馬英九総統(左)は14日に行われた民主的な総統選挙で再選された。向こう4年間、両岸関係や経済問題などに挑んでいく。右は総統夫人の周美青女史。(中央社)
中華民国(台湾)第13代正副総統選挙と第8回立法委員選挙が1月14日に実施され、再選を目指した馬英九総統が689万票あまりを獲得、得票率51.6%で当選した。民進党の蔡英文女史との差は79万7000票あまりで、馬英九陣営の予想を上回った。台湾の有権者が欲したのはクリーンな政府、安定した台湾海峡両岸関係であることが示された。また、「92年コンセンサス/一つの中国の解釈は各自が表明する」も、今回の総統選挙という「民主的プロセス」を経て、多数の有権者が認める「台湾コンセンサス」となった。

馬英九総統はかつて、中華民国憲法の枠組みの下、「中国大陸と統一しない、台湾は独立しない、武力行使しない」現状を維持すると述べた。今回の勝利は台湾住民が現状維持を望んでいることを示しており、台湾の有権者が安定的な両岸関係を求めている心の声を代表している。

1996年、中華民国では初めて直接選挙によって総統を選び出した。その後の16年間の経験は世界の華人社会における唯一のものである。台湾を除いて、華人社会で最高指導者を直接選挙で選ぶところは無い。

投票前の選挙活動における集会で候補者が懸命に演説し、ステージ下の支持者が歓声を上げるのは選挙で常に見られることとなった。そして選挙の終了に伴い、全ては正常に戻る。このような、激しいながらも極めて冷静な場面に、我々は選挙戦以上に感動する。

当選した馬英九総統はヨーロッパの信用不安に向き合うことになり、台湾の政治と経済情勢は依然として楽観視出来ない状態が続く。両岸関係と台湾の経済問題は密に絡み合っており、いかにしてこれを安定的に処理していくかが、有権者が中華民国の指導者に与えた課題の一つなのである。

選挙は我々に台湾の民主制度を誇りと感じさせた。結果が出たこの瞬間から、すべての対立と恨みつらみは忘れ、手を取り合って未来へとまい進しよう。我々には、中華民国(台湾)の幸福を実現するという唯一のコンセンサスがあるのだから。

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